平成16年選曲状況報告
2015年05月05日 23:17
今年のメインプログラムは、
- ハイドン 交響曲第103番「太鼓連打」
- シベリウス カレリヤ組曲
としました。
なお、これまで、リクエストがあった曲、候補に上がった曲とそれに対する私の分析をお知らせしておきます。
- ハイドン 交響曲第103番「太鼓連打」
ドドドローというディンパニのソロで始まるので印象的。第2楽章のコンサートマスターのソロも魅力的。だいぶロマン派の曲をやったので、初心にもどってハ イドンも悪くない。と思っている。ハイドンにはめずらしくクラリネットが入っているのが楽器編成上魅力。104番の「ロンドン」の方が曲としてはバランス が良いが、なにしろ太鼓のドドドローのインパクトを捨てがたい。 - メンデルスゾーン バイオリン協奏曲
曲としては申し分ないが、ソリストの予定の小林さんが3人の子供をかかえて少し無理であろうか。 - シベリウス カレリヤ組曲
シベリウスはやったことなし。魅力的な曲である。トロンボーンも参加できる。弦はリズムセクションとしての自覚が要るがそこんところがやや難しい。フィンランディアとセットでやる手もある。 - ワーグナー マイスタージンガーの前奏曲
ワーグナーの中で一番良い曲だと思う。金管にはこたえられまい。しかし、弦の動きはたぶんうちのオーケストラの能力をはるかに超えて、不可能に近い。やるならちょいとごまかす必要あり。 - ブランデンブルグ協奏曲 第6番
ビオラ以下の弦でやる曲。たまにはいいんじゃないか。いまならビオラは(潜在的なビオリストも含め)8人確保できる。バイオリンは観客席で鑑賞する。どう?(ふだん楽をして、体力が落ちているビオラを殺す気か!という声もあるが) - ラベル ボレロ
ひとえにパーカッションの人材にかかる。我々の念願であった専属のパーカッショニストは一名在籍となったので、できるかもしれない。あと、トロンボーンのソロができるかな、というところか。サックスの参加も可能。 - ドボルザーク 交響曲第8番
さるひとからリクエストあり。ここ2年ドボルザークをやったので、今年は避けたい。聴衆にはあまり知られていないが、演奏者には人気の高い曲である。さてどう考えるか。 - シューベルト 交響曲第6番
指揮者一人が推薦。だれもが「なに?その曲は」という。なにしろ楽しいばかりの曲で日本人好みの「演歌」がないのが最大の欠点。 - ビゼー 交響曲第1番
同じく楽しいばかりの曲で、指揮者推薦。木管のソロがオーボエに集中しているのがちょっとバランスを欠くが。 - コレルリ クリスマス協奏曲
たまにはこういう曲もいいんじゃないかと。 - エルガー 威風堂々第1番
いまならできるよ。アンコールにはちょっと大きすぎるだろうか。 - ブラームス 交響曲第1番
うーん。ちょっと実力を超えているような気がするなあ。指揮者としてはブラームスはいまいち理解不足でやるなら相当勉強しないといけまいなあ。